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2023.04.07
春のお彼岸

春のお彼岸は、春分の日を中日として、前後3日間にあたります。
今年2023年の春分の日は3月21日(火)ですから、
春のお彼岸の期間は3月18日(土)から3月24日(金)になります。

春分の日と秋分の日は、それぞれお彼岸の中日にあたることから、太陽が真東から昇って真西に沈みます。
真西というのは、阿弥陀如来の西方極楽浄土があるとされている方角になります。
他にも春分の日と秋分の日は昼と夜の長さが同じことから、偏りや執着をもたず、
正しい判断で構想する「中道」という仏教の教えに合っていると考えられていました。
中道思想を大切にする仏教の考えから、お墓参りや法要などを行うともいわれています。
お彼岸は、極楽浄土に近づくために修行をする期間とされていたため、
太陽が極楽浄土に向かうように沈んでいく春分の日と秋分の日がお彼岸になったという説が一般的とされています。

ちなみに、浄土宗や浄土真宗の根本経典である浄土三部経のひとつ『観無量寿経』には、
極楽浄土を見るための修行のひとつとして日想の記述があります。
日想とは、沈む太陽に向かって西方浄土を思い浮かべて瞑想する方法を言いますが、
「お彼岸の中日に日想をする」とは書かれていません。
しかし、中国の浄土教の高僧、善導が記した『観無量寿経』の注釈書に、春分・秋分の日の日想について
「阿弥陀仏の国は日没のところ(真西)にある」と記述があり、これが日本のお彼岸のもとになったともいわれています。

お彼岸とは、仏教用語・サンスクリット語で「波羅蜜多(パーラミター)」を訳した「到彼岸」から生まれた言葉です。
人々が暮らす「此岸(しがん)」に対する「向こう岸の世界」、生死を超越した悟りの境地に到達するという意味です。
お彼岸の期間は、浄土へ生まれ変わりたいと願い、
皿彫り・・・・・・・・彫り面が皿のように丸くなる彫り方です。
・布施(ふせ)
・持戒(じかい)
・忍辱(にんにく)
・精進(しょうじん)
・禅定(ぜんじょう)
・智慧(ちえ)という6つの正しい行いを実践する時とされています。

彼岸の入りには、ご先祖様へ感謝の気持ちを伝えるために、仏壇や墓石をきれいに掃除します。
いつもより時間をかけて、仏壇や仏具の手入れや墓石の掃除を行いましょう。
仏壇やお墓の手入れを丁寧に行うことで、故人やご先祖様を改めて感じる大切な時間にると思います。

お墓に着いたら、まず墓石の掃除を行い、お水をかけて清めます。
そしてお花やお供え物を供えて、線香を焚き、ひとりずつ手を合わせてお参りします。
最後にお墓参りから帰るときは、カラスなどにお供え物が荒らされないように、持ち帰ることをオススメします。

ちなみに…
お彼岸のお供えとして定番なのは、おはぎとぼた餅ですね。
春に牡丹の花が咲くことから、春のお彼岸のお供えにはぼた餅を、
秋に萩(はぎ)の花が咲くことから秋のお彼岸のお供えにはおはぎという説が一般的です。

また、お墓やお仏壇にお供えする花は菊やカーネーションが一般的とされていますが、
白い花はもちろん、黄、紫、赤、ピンクといった明るい色合いの花も選ばれています。
季節の花や故人が好きだった花、または故人をイメージさせるような花を基準にすると問題ありません。
以前はとげのある花や香りの強すぎる花、毒のある花などは、仏花としてお供えするのにふさわしくないとされていましたが、
最近は気にする方が少なくなったようです。

お彼岸の時期にお寺で行われる法要が「彼岸会」。
お彼岸の法要に出席する、また菩提寺にお墓参りをする際には、お寺に対してお布施を包むのが通例です。
お寺との関係、地域などにもよりますが、お布施の目安はおよそ3,000円から1万円程度といわれています。

このほか、お墓に建てる卒塔婆を依頼する場合、塔婆料として3,000円から5,000円を包みます。菩提寺がない方には、お坊さんの紹介サービスもあるので、ぜひ活用してみましょう。


津志田
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