こんにちは。佐々木です。
今年の冬は、雪・雪・雪・・・もう助けてください・・・
というわけで今回もお釈迦様のお話です。
お釈迦様=シッダールタの出奔(しゅっぽん)
父である浄飯王のすすめで城の外へ出たシッダールタは
そこで四つの出来事に遭遇します(生老病死)。
これが出家への足掛かりとなる、「四門出遊」というエピソードです。
この出来事を機に、シッダールタは出家を志すわけですが
29歳の時ついに、妻ヤショーダラ妃と息子ラーフラを残して
密かに城から抜け出しました。
※出奔とは・・・逃げ出して行方をくらますこと
実は浄飯王はシッダールタが出家のため城から
抜け出さないよう城門を兵士に守らせていたのですが
その夜だけは兵士たちは眠ってしまっていたということです。
これは梵天や帝釈天などの神々の助けがあったと
されております・・・凄い!
「死」直前の苦行のはじまり
ここからシッダールタの、沙門(出家修行者)ゴータマとしての
人生が始まりました。
ゴータマは仙人のもとを訪れ教えを請いますが
そこでは求めるものが得られず次にウルヴェーラ地方の
セーナーニ村というところにたどり着きました。
そこを流れる尼連禅河(にれんぜんが)のほとりで
本格的な苦行に入ります。
苦行の代表格といえば断食です。
肉が落ち、骨が皮に突き出すほど瘦せ衰え
まさにミイラのようになりました。
死の一歩手前の状態が延々と続いたということです。
苦行からの大きな気づき・・・「中道」
このような苦行の中でゴータマは、極端な快楽主義が
間違いであるように、極端な苦行もまた間違いであり
そうした中からは、真理は得られないと気づいたのです。
これが後の「中道」という教えに繋がりました。
衰弱しきったゴータマは、一人の村娘スジャータに救われ
徐々に活気を取り戻していきました。
そしてガヤー町の郊外にあるブッダガヤーに移り
とある菩提樹の下で真理の到達に向けての決意を固め
ひとり座禅を組みました。
「中道」の教えって!?
釈尊の教えには様々なものがありますが
その中でも重要なのがこの「中道」の概念です。
「厳しい修行なんかしなくていい」・・・極端
中道
「厳しく修行をしなければならない」・・・極端
このように両極端にとらわれず、偏りのない目で物事を
考えるということです。
生きていく中で重要なバランス・・・
何となくわかるような気がします。