こんにちは。弘前店の佐々木です。
お正月はあんなに穏やかだったのに
1月中旬・・・いつも通りの大雪に見舞われております。
さて今回は、私のような者が語るには
ちょっと深すぎるテーマかもしれませんが
どうぞお付き合いください。
お釈迦様の呼び名にはふか~い意味が
みなさんもご存知のように、仏教を語る上で
絶対欠かせない人物と言えば「お釈迦様」かと思います。
仏教の源はすべてお釈迦様(釈尊しゃくそん)の教えから始まります。
そのお釈迦様の生い立ちとはいったい・・・?
釈尊は、本名を「ゴータマ・シッダールタ」と言います。
生誕は紀元前463年とも566年ともいわれておりますが、
本当のところはわかっていないようです。
釈尊の生誕地は、現在でいうとネパール、
インドなどという説がありシャーキャ族の王子として生まれました。
「釈迦しゃか」という呼び名は「シャーキャ族」からきているということです。
そしてその種族の聖者ということから「釈迦牟尼世尊」、
略して「釈尊」と呼ばれております。
釈尊の名前はこんなにも・・・
本名:ゴータマ・シッダールタ
通称:釈迦牟尼世尊
牟尼=聖者、世尊=尊敬すべき人
▼
ネパールの国 シャーキャ族の聖者
釈尊=釈迦牟尼世尊の省略形
ブッダ(仏陀)=「目覚めたもの」を意味します
釈尊はわきの下から生まれた!?
釈尊はシャーキャ族の王、浄飯王とその正妃である
摩耶夫人の間に生まれました。
その逸話としてとても有名なお話があります。
みなさんもご存知なのではないでしょうか。
ある夜、摩耶夫人は夢を見ました。
それは聖なる六牙の白象が、眠っている摩耶夫人の
右わきから入ってくるという夢です。
それが王子のご懐妊を知らせる夢だったのです。
それから10ヶ月ののち出産のため里帰りの途中、
ルンビニーの園で休息しました。
そこで美しく咲く花に手を伸ばしました。と、その時!!
摩耶夫人の右のわきから王子(釈尊)が生まれ出たのです。
天上てんじょう天下てんげ唯我独尊ゆいがどくそん
この世に生を受けた王子は、なんと生まれてすぐに立ち上がり
7歩あゆみ、天と地を指差して次のように宣言されたということです。
「天上天下唯我独尊」
これは「天上天下に、われほど尊いものはない」
という意味だそうです。す、凄い!凄すぎる!!・・・
そして、そのあとは普通の赤ん坊に戻ったと伝えられています。
ちなみに釈尊が生まれたこの日、天の神々は天界から花を降らし、
龍王は天から降りて冷たい水と温かい水で生まれた王子を
清めたと伝えられました。
この行いを「灌仏(かんぶつ)」といい、現代の仏教においても
これをもとにした儀式が伝わっております。
(参考資料:早稲田大学教授 大久保良峻 監修
「仏教と仏事のすべて」より)
ここまで拙い私のお話にお付き合い頂きありがとうございます。
このお話は当然言い伝えと言うことになってしまうかもしれませんが、
仏教の開祖「釈尊」の凄さが感じられますね。
また次の機会がありましたら、
釈尊にまつわる別のお話もさせていただければと思います。